vol.58 技能五輪全国大会ver2

syohei 9

航平のスピードは他の競技者を圧倒して中間審査を迎えた。
会社の方や母校の先生からお話を聞くと、
夜遅くまでライトをつけてこの日のために練習していたという。
家でも、友達と電話で相談し合う声がよく聞こえていた。

これからの日本を支える素晴らしい選手に拍手!

2日目。
1日目は、朝の8時半から15時30分まで競技があったが、
2日目は、12時30分に終わる。

花の位置はセンスが問われる。
聞くところによると、昨日の夜、
黄色の花はここに、紫の花と白の花はここにと決めたらしい。
花の配置場所、高さ、組み合わせで印象がずいぶんと変わる。

完成?!竹垣の部分が気になるらしい…

竹垣の所は、減点対象になる。
しかし、これには作戦があった。
本当は、減点は無かった方が良いが、航平は減点を最小限に抑えたらしい。
審査委員が審査する10箇所のポイントがある。
もし、その減点を修正しようと考えると10か所のポイントがずれるのだ。
彼は、大きな減点を回避し小さい減点を選んだ。

個人的に好きな部分は、ここだ。

芝生は隙間なく綺麗に埋め込まれている。

この金木犀の根元に空間を大きく作ることで(剪定という技術)この金木犀の

ゆったりと余裕のあるデザインになっている。

逆に下がまとまっていないと、重たい感じがする。

次に、兄のお気に入りの部分がこちら。

石積みの評価は、文句なしの素晴らしい評価だった。(先生や造園屋より)

皆さんは、石積みの難しさをどれほど知っているだろうか?

実はこれ、石枠の縦、横のlineを交互に(縦のlineの下に縦lineはだめ)、また大きさもまばらにしなければならないが、両サイドの石は大きく、されど綺麗すぎる石積みはだめ。芸術の要素も必要なのである。

それと同時に強度にも気を付けなければならない。

長年の経験があってこそできる技という。

私はそれよりも、ピンころが気に入った。

9×9×9の立方体をまず作らなければならない。準備されているピンころは10センチのものがある。

それを平らになるように削り、全体に波のようにそろえる。波と表現したのは表面のピンころが前後左右のつながりを自然に滑らかになっていたからだ。

ピンころという言葉も好き。

最後の仕上げに草花に水をかけていた。
銅・銀・銀と今まで3つのメダルを獲得している航平は
どんな想いで競技に挑んだろうか。

本人は、金メダルしか狙っていないと意気込んでいたが、人前には見せない数えきれない努力を地道に取り組んだのが表にでたのだろう。
「標準時間終了」
ピンころを運んでいた手を止め、航平はすぐ真下の地面の置いた。
達成感に満ち溢れた顔で、輝ていた。

ほんと、良い顔してやがるw

航平は母校の繋がりを大切にしている。
今日は、それを感じた。
彼の周りには、自然と仲間が寄ってくる。
知らない方まで話せやすいオーラを放ち、味方につけるその純水な心は

兄ながら誇りに思う。

明日、結果発表だ。

最後までやり切ったので後悔はしていないと思う。

航平のお陰でこの4年間、母と旅行という応援に出かけられた。

私たちに元気と時間をくれてありがとう。

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