富士山登山日記 5章→6章

syohei 17

【No.10】
夢の中のリスタート

前回も同じ写真だったが、このような道がずっと続く。
まるで、1枚の絵にずっといる続けるように


看板には「夢ロード」と書かれていた。
夢ロード?
ようやく、曲がり角に到着し、T字型のど真ん中に
立った。
「・・・」
そこには、異様な空間が漂っていた。
太陽は雲に隠れはじめ、霧がはっきりと見えた。
しかし、アスファルト道路からは湯気が出ていた。
ひたすらに、真っすぐと行く一本の道に
僕は、息を飲んだ。
富士山のてっぺんはまだ、見えない。
まだ、どのくらい高いのか確認ができない。
そして、車も登山者ももちろんいない。
1時間に一度、車が通るくらいだが、
ものすごいスピードで通る。
普通は5合目までバスまたは、自動車で行く方が多いが、
同じ夢ロードに入る人は、富士山登山経験者か道に迷った自動車だけだろう。
ちなみに、
僕は、順調に進んでいた(道に迷っていた、そういう感覚になるw)

この右直角に曲がっているところまで、どれほど遠かったか。16時40分から「夢ロード」が続く。

次のカーブで、直進?
・・・・・
違った。
また、カーブ。
・・・・・
おっ、次のカーブで直進。
・・・・・・
・・・
違う。
・・・・・・・
カーブ、カーブ、カーブ。
左、右、左。
右、左。右。
直線、直線、直線。
・・・・

これからも確認できるように「表富士グリーンキャンプ場」でも標高は約1000mである。ここから一気に登る。そして、左上の文字。しれっと「富士山へ、0からの挑戦」と書かれているが、これがこの地図の恐怖を一層あげている。海面から日本一高い山へ。


途中、何度も時計を確認した。
時計の針は、17時を回っていた。
太陽が右へ円を描くように動いてるのが、見える。
動物注意の標識は見飽きたが、
後ろを振り返るのはいつもためらった。
同じ景色の繰り返しで、
体力と精神は乱れてきた。
「あと、もう少し」

足のつま先が痛くなると意識し始めたとき、
遠く遠くの夕暮れのし空に、鷹が飛んでいた。

17 thoughts on “富士山登山日記 5章→6章

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

9 + 1 =

Next Post

富士山登山日記 4章→5章

【№10】沈黙の森林と1本の道路 仲間に出会える。 それだけを頼りに、僕は前に進んンだ。 地図は、当 […]

Subscribe US Now